秋になり最初の探訪記です。実はこの探訪記、夏からず~っと機会を伺っていたんですが、中々にこの夏は重い腰が動かず(重くなってきた体か・・・・笑!!!)、ようやく秋の連休になって行くことができました。そんな今回の探訪記は愛知県にあります蟹江町。場所は名古屋市と三重県の間(名古屋の西方面)に位置し、名古屋のベッドタウンになるのかな?私のイメージとしてはのどかな川の流れる街(なんと抽象的な)、国道23号線、国道1号線、東名阪道などの交通の要所、こんな感じの場所です。
名古屋からは今回、近鉄を利用して出かけたんですが私、恥ずかしながら近鉄に乗るのはたぶん40数年ぶり。普段はクルマがほとんどなんですが、プラス乗っても名鉄と名古屋市営地下鉄ぐらい。実は・・・・名古屋駅で迷子に?そして近鉄名古屋駅構内でも迷子に(笑)なってしまいました。まあ、迷子というのは少々、大げさな表現なんですが名鉄から近鉄への乗り換えを、かなり大回りして歩いたり、ホームを間違えて降車専用のホームを逆走したり、またどこ行きの電車に乗ったらいいか分からずに駅員さんに聞いたりと、ハナから波乱含みのスタートとなったんです。また、これも当たり前(関西の方・・・・友人にとっては)のことだと思うんですが、近鉄の車内広告は全て関西系(笑)。名鉄や市営地下鉄とは趣を異なり急に関西に来たような?そんな錯覚を覚える近鉄に、何か新鮮味を感じずにはいられなかった私でもありました。
そんな近鉄の旅も数駅を体験して目的地の近鉄蟹江駅に到着しました。
何か私にとっては今は綺麗になってしまった地元の駅の昔の姿を思い出させるような懐かしい駅舎が印象的でした。そして・・・・今回の目的地なんですが
『日本名湯百選』にも選ばれているという蟹江町にあります『尾張温泉』。実はこの辺りだと全国的には『長島温泉』という長島スパーランド、ジャズドリーム長島(アウトレットパーク)、なばなの里などの施設群が有名で、伊勢湾岸道を通ったことのある方なら、巨大な遊園地を見たことがあるかもしれませんね。そこが『長島温泉』なんですが、今回は地元でも若干?ローカルチックな『尾張温泉』に行くことにしたんです。その理由は・・・・後でご説明します(笑)!!!
さて、話は前後しますが蟹江駅からこの尾張温泉までは無料送迎バスが出ています。このバスが9:30頃から11:00頃まで駅と温泉を往復しており、私もこのバスで温泉まで伺いました。
そして乗車時間は10分もかからぬうちに、ここへと到着しました!!!
先ずは思った以上に大きい建物だったことにビックリしました。こちらは温泉施設などの建物なんですが、最初にご紹介したように長い廊下(になるのかな?)を介して観光ホテルも隣接しており、一大観光施設(観光ホテル)となっておりました。
ちなみに道を挟んで前は・・・・
どうやら釣り堀のようでした。温泉の建物の下の池?とはつながっています。
さて入場券を払っていざ中へ・・・・となったわけなんですが、ここからは今回のタイトル通り『昭和』が広がっていました。大きなロビーにはガラスのショウケースが並び、そこで地元のお土産品が数多く売られ、奥には温泉(大浴場)、温泉にはありがちな小さなゲームコーナー、マッサージ部屋、休憩所など、言葉では伝わりにくいんですが、そんな感じのところでした。えっ?なぜ写真がないの?なんですが、あまりに人がいなかったこと、年配の方が多かったことなどで、チョット撮影するのがはばかられる雰囲気に飲まれてしまい(まあ珍しい!!!)、ここでの撮影は遠慮しました。そして今回、この『尾張温泉』に来ようと思った最大の理由がこちら!!!
分かりますか?尾張温泉が誇る?ステージ!!! ここで歌謡ショウや大衆演劇も行われているんです。今回の目的は温泉と、このステージを体験しよう、昭和の娯楽を体験しようというのが目的だったんです。
最初の開演は11:00から。それまでの時間を最初の目的であります温泉で過ごすことにしました。源泉100%のかけ流し、一切の加水、加温、循環なしの天然温泉と銘打っているだけに、温泉からは常にお湯が溢れ出していました。今流行りの多くの種類(ジャグジーや様々なサウナやお風呂など)はありませんが、露天風呂もありなんとものどかな『昔の温泉ってこうだったよな~』ということを思い出させてくれるような施設でした。あっサウナはありました。
温泉から上がって一息ついたらステージのあるフロアへ。ステージの外には多くの売店、食堂がありました。先ほどの外観の渡り廊下みたいな写真の内部はこれ。
両脇に食堂が立ち並んでいました。ここでは食事もできますが、ステージの座席に番号がふってありその番号をお店に伝えると、そのメニューを座席まで配達してくれるサーヴィスも行っていました。私はいつものようにステージ脇の売店で買ったビールと、揚げたての串カツ(ソース)で開演を待っておりました。
そうこうするうちにお待ちかねのライブ?がスタート。3部構成になっており舞踊ショウ~大衆演劇~舞踊+歌謡ショウの構成、普段はこれに歌謡曲、演歌歌手のステージもあるようなんですが、私が伺った日はこのステージはなく、大衆演劇(劇団)の舞台のみとなっていました。ここからはみなさんもステージをご覧下さい!!!
私の30数年のライブ経験では初体験のライブ(笑)。まあ何とも面白いというか、なんというか表現が難しいんですが、昭和の娯楽というもののほんの一部ですが経験してみたかった私にとっては貴重なライブとなりました。この面白さが分かるにはまだまだ修行が足りないとは思うんです。それでも合間に入る掛け声というかナレーションというか、これが私には一番面白かったりしたことでもありました。生で初体験の女形は座長なんですが、出番前に『座長~』とか合いの手が入るんです。これが歌舞伎っぽいというか、なんというか上手に盛り上げていました。
その座長の演舞なんですが・・・・
最前列は特別席になっているんですが熱心なファンの方でしょうか、座長に駆け寄り何かを渡していたんです。渡し終えて演舞に戻る座長の姿を見ると・・・・
胸元には驚きのご祝儀?が!!! これぞ昭和大衆演劇の一端では!!! そんな場面も見ることができました。すっごいな~ほんとにあるんだな~と妙な驚きも(笑)。
舞踊ショウは座長の他にも何人か出演しており、一番若手の役者さんは徳永英明の壊れかけのレディオのBGMで踊りも披露していました。あとの曲は・・・・聴いたことはありませんでしたが。
そんな大衆演劇が1時間ほどで終了。なぜかここで頭もお腹も(これはビールですね)一杯になった私は、第一部終了にて尾張温泉を後にしました。無料送迎バスはすべてのステージが終了する15:00以降から出ますので、尾張温泉から蟹江駅までは歩いてみました。曇りだったんですがまだまだ暑かったですが・・・・
先ずは観光ホテル横にありました無料の足湯施設
みなさん、楽しそうに会話をされながら足湯に浸っておられました。そしてこの歩道を歩いていくと、こんなモノに出くわしました。
どうやら蟹江町とお相撲は縁があるのかな?と思いながら見ていると、歩道にお相撲さんのサインと足形が延々と続いていたんです。あまりお相撲に詳しい私ではないので超メジャーな足形を撮りました。
ね?あまりにメジャーすぎるでしょ(笑)。こんな足形がたくさん歩道を埋め尽くしていました。少々、帰宅時間は早かったんですが、帰りも無料バスで帰っていたら発見できなかったもの。これは汗だくで歩きながらも有難い発見でありました。
こうして蟹江の町並みを見ながら駅まで向かったんですが、昔からのお店や商店街、細い路地に並ぶ家々などを見ながら歩いていると、ここも昭和っぽいよな~と思わせる風景が続いていました。もちろん幹線道路沿いなどは見慣れた今の風景なんですが、一本入れば物静かな街の佇まいがそこにはありました。今回は昭和を体験してみようという思いから尾張温泉や大衆芸能を選んで伺ったんですが、帰りの道のりも含めてそんな体験が出来たことは面白い時間でした。ただ、いつものように誰かと話をしたり、何か驚きの発見をしたりということはなかったんですが、それでも行こうと思わなければ経験できないことをまた一つ増やすことができたことは良かったことだと思っています。
何がこの目的以外の密かな発見の喜びという結論を導いたかといえば、実は電車の中吊り広告だったんです。普段は電車に乗ることは稀で、中吊り広告なんて久しぶりに長い時間見ていたんですが、こうネット時代の情報って自分の欲しい情報にアクセスして、その他の余分な情報って簡単に排除できるじゃないですか?それが時間があって吊り広告を見ていると、県内の秋の観光情報があったり、週刊誌の宣伝があったり、年末の教授のLIVEのチケット先行予約の告知があったりと(笑)、目的以外のこと、何気ないことにも大切なこと、重要なことが隠れていたりするんですよね~。また次の何かをくれたりも・・・・。そんな車内で思ったことを蟹江町の昭和体験でも感じたりして、今回の旅はこれが得たものなのかな?と思った次第であります!!!
それと尾張温泉のフロアの食堂や売店を見ていて昭和だよな~と思う別に、この雰囲気は名古屋競馬場・・・・はちょっと綺麗か?笠松競馬場や常滑、蒲郡競艇場に似ているな~と思いました。何か共通するもの(風景)がそこにはあるんです。中京競馬場には全くなくなりましたが、昭和というタイムスリップ以外に、別の空間に入ることができる・・・・それが尾張温泉や公営ギャンブル場なのでは、そんなことも感じました。いい意味で時が止まる、そんな感じかな(笑)!!!
さて今年の秋は昭和がテーマなのか?ライブがテーマなのか?はたまた別のものか?今年の秋も何か新しいことが見つかればな~と思う秋一番の探訪記でありました。
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