後編です!!! 今回は山梨県北杜市界隈を探訪しながら、南アルプスや甲斐駒が岳の雄大な山々、そこから流れ出すエメラルド色の清流から生まれる『水が育む』ものを、前編は自然の風景からご紹介しました。後編は、そこから作り出されるモノと言った方がいいのかな(笑)?そんな数々をご紹介していきます。
その前に・・・・今回お邪魔した山梨県北杜市。もちろん地元の方やよくご存じの方には説明不要だと思うんですが、私などは全く馴染みのない地名だったんです。そんなこの山梨県北杜市、なぜ私が今回この地を探訪記の場所に選んだかといえば、この地の有名な別名(町名)を聞けば『なるほどね!!!』と思います。それは・・・・
白 州
鋭い方は前編の尾白川の看板にその地名がありましたので、お気づきだったかもしれません(笑)。そんな白州には様々にこの『水』を求めて建てられた有名な工場があるんです。後編はそんな工場を見学してきましたので、順にご紹介していきたいと思います。
最初に訪れたのはお菓子のシャトレーゼ 白州工場。1994年の操業開始のこの工場、白州の名水を求めて建てられた工場とのことでした。シャトレーゼで頂いたパンフを読むと、尾白川で感じた花崗岩によるろ過により有名な天然水となっていくとのことでした。この名水を使ったシャトレーゼのアイスクリームには、他の商品にはない『賞味期限』が付けられており、この名水を含めた自然の恵みを自然のままに届けたい(食べてもらいたい)とのことから、アイスクリームにも鮮度を!! というこだわりが感じられました。
工場見学は事前にWebなどで予約してとなり、入り口で必ずチェックされます。特にゴールデンウイークですからフリーでも来られるお客さんもいるようですが、どうやら断られていたようでした。工場見学なんですが7分程度のビデオ鑑賞からスタートし、工場内部を行程に沿って案内、最後は・・・・これがお目当てなのでしょうか(笑)、アイスクリームの食べ放題で終了となります。残念ながら一部を除いて工場内は撮影禁止、撮れた写真は3枚のみでした。
これが工場の入り口。入ってすぐに売店があり、工場見学後のお土産がたくさん売っていました。もちろん、工場併設ですから出来たてだと思います(笑)。
そして2階の待ち合いロビーなんですが、この写真・・・・何か分かりますか?これは壁のエッジの鋭角な部分が160cmぐらいの高さまで、奇麗に削ぎ落されていたんです。今回の工場見学もそうだったんですが、やはりシャトレーゼの工場ということで、子供さんが大変多く、待ち時間には走り回っている光景が見られました。そんな走り回る子供さんへの配慮(怪我をしない)だったと思われます。
ここからは撮影禁止ということになりました。当日は日曜ということで、工場もほぼ稼働していなかったんですが、天然水を使った小豆の作り方、全自動による9分間のアイスバーの製造工程など、印象に残った箇所もたくさんありました。
そしてここが3面ガラス張りで、アイスバーなどの製造工程を見ながらアイスクリーム食べ放題の見学者ロビー(笑)。時間は10分ほどで、私などは1本食べるのが精一杯だったんですが、中には3〜4本食べてしまう猛者もいたりと工場見学も、美味しさも満喫できるひと時となりました!!!
そんなシャトレーゼ白州工場だったんですが、当初の計画の時はシャトレーゼの山梨工場という風に聞いていたんです。それで最初は山梨なのか、遠いな〜ぐらいにしか思っていなかった私だったんですが、場所を調べてみると思わぬ発見をしたんです!!! それは・・・・
何とシャトレーゼ白州工場のお隣には、サントリー白州蒸溜所(サントリー天然水白州工場)があるじゃないですか(笑)!!! これは思わぬ発見、今回の探訪記取材のテンションが一気に上がったということは、言うに及びません。
以前に伺ったサントリーの同じ蒸溜所である山崎のようにWebからの予約をと見てみると、ゴールデンウイーク中は先着順でのガイドツアーとのことで、シャトレーゼ白州工場のあとは、私たち以外にもこの工場を訪れる方々が多かったんです。先ずは山崎にも有名な建屋があるんですが、白州の建屋と言えばこれ!!!
南アルプスの大自然(新緑)が鮮やかな季節に浮かび上がるウイスキー博物館の建屋は白州蒸溜所のイメージそのままでした。そして恒例のウイスキー蒸溜所ガイドツアーにも参加してきました。
ご覧のようにゴールデンウイークということもあり、長蛇の列(笑)。ただ随時、見学ツアーは行われていますので、長い待ち時間ではないようでした。最初は仕込釜からスタート、入るなりウイスキーの香りが工場内を漂っており、好きな方にはたまらないシチュエーションかも知れません(笑)。ただ、お酒に弱い方、子供たちには少々キツいかもしれませんが。
そして発酵、発酵槽には木桶が使われていました。この木桶を使うことにより、保湿性が保たれ、自然の乳酸菌の働きにより豊かな味わいになっていくとのことでした。
そしてお馴染みポットスチル(単式蒸溜釜)を用いた蒸溜です。この独特の形をした釜や様々な加熱方法を用いて、様々なニューポット(若いモルトウイスキー)を取り出しているそうです。
今回は残念ながらガラス越しでしか見ることが出来ず、全体の写真をご覧下さい(ウイスキーの香りと熱で気分が悪くなられる方も多いとのことが言われていました)。こうして仕込み〜発酵〜蒸溜と様々な行程を経て、貯蔵庫にて永い眠りに入ります。ここからは貯蔵庫までバスで移動、いよいよ蒸溜所ならではの雰囲気が見られると思いきや・・・・
驚くような姿(笑)!!! 鉄骨の柱を持つ棚?に奇麗に整理された貯蔵樽が上から下までびっしりと並んでいる姿は驚くというよりは圧巻だったかもしれません。
こうして貯蔵庫のヒンヤリとした空気に包まれながら、撮影したり説明を受けたりしていたんですが、不意に『この樽はどうやって出すのだろうか?』と素朴な疑問が生まれてきて、いつものように(笑)、同行されていた方に聞いてみると・・・・
一見、びっしりと並んでいるように見える樽なんですが、列は必ず一列空けて並んでいるそうです。その空いた列を使い必要な樽(重さ約300キロ)を手作業で空いた列に出してきて、この写真の奥にある(ちょっと見難いですが)可動式エレベーターというか、クレーンで運び出すとのことでした。ただ、奥からここまでもってくるのもやはり手作業で運び出すとのこと。ええっ?ここまでは手作業なの?そんなことにも驚いていました。まるでパズルのように組み合わせて搬出する、これも職人技ですね、と教えて頂きました。
そして最後はお待ちかねの試飲会です(笑)。今回は嬉しいことに帰りは運転手ではないため、ジュースや天然水ではなく白州を頂いてきました。先ず一杯目は白州10年を天然水割りで!!! ここで白州のパンフレットから美味しい天然水割りの極意を・・・・
1・ウイスキー1に対して天然水2〜2.5
2・氷をたっぷり入れてウイスキーを注ぐ
3・水を足さずに13回転半かきまぜる
4・さらに氷を足し、天然水を注ぎ3回程度軽くまぜる
これがサントリーのオフィシャルな天然水割りの極意です(笑)!!!
そして2杯目は白州12年をハイボールで頂きました。ちなみにハイボールの極意も伝授しましょうか?
1・グラスにたっぷり氷を入れて冷やす
2・ウイスキーを適量注ぎ、しっかり冷やす
3・冷やしたソーダを加える(ウイスキー1:ソーダ3)
4・炭酸が逃げないようにマドラーでタテに1回まぜる
どうです?簡単でしょ?そんな水割りとハイボールを楽しもうと?買ってきたお土産はこちら!!!
Webサイトでプリントアウト(スマートフォンで見せてもよいみたいですが)した引換券で頂ける白州のグラス。来場記念のトリスロゴの入ったTシャツ(ここまでは無料)、そして山崎+白州10年のセット。これを誕生日プレゼント?にして来ました。おっと帰り道での中央道は駒ヶ岳SAで買ったおつまみも
今回は『水が育むもの』というテーマで山梨県北杜市=白州を自然やそこから作り出された様々なものを見て、感じて、食べて、飲んで(笑)来ました。やはり一番違ったのは『水』もそうでしたが景色を含めた『清々しい空気』だったかもしれません。そして、こうした風土から生み出されるものはお菓子やお酒だけでなく人間自身も変わるんじゃないか?そんな風にも感じました。ここに住めば人間も(性格も?)ナチュラルになるのではないか?そんな感じです。そう思うと一番住まなければならないのは私自身かもしれませんが(笑)!!!
さて前後編で読んで頂きました探訪記もこれにて終了です。ゴールデンウイークも明日で終了、ただテレビの渋滞情報を見ると『もう出かけられないよな〜』とついつい尻つぼみ状態の私だったり(笑)。でも天気は快晴の名古屋、中京競馬場にだけ行くのはもったいない?お天気です!!! さて・・・・どうしようか?
それではゴールデンウイークの方、そうでない方も週末を楽しんでいきましょう!!!
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