3月になり、春本番も間近となり、やっと?重い腰が上がった私の久しぶりの探訪記(笑)。今回はキングズオブザサンが何と後方からの位置取りで、最後にやっと掲示板に載った(笑)弥生賞の日曜日に出かけてきました。
舞台は愛知県長久手市にあります『トヨタ博物館』というトヨタが作った自動車の博物館。愛・地球博って万博を覚えていますか?その会場になった場所にほど近い、東名高速の名古屋インターからほど近い、そんな場所にあります。
建物は本館及び新館に分かれており、本館は2階に自動車誕生から1960年代頃までの輸入車を中心としたクルマの展示。3階はトヨタを中心とした国産車のほぼ現在に至るまでのクルマの展示。新館は時代背景を下にタイムスリップしたような場所に展示してあるクルマとフロアごとにテーマが分かれています。この中で2階の輸入車を中心としたフロアはすでに別のサイトで書いてしまっているので(笑・・・・仕事上、使いました)、こちらの方は私がここへ来た真の目的を中心とした国産車で書こうと思っています。まあチョットだけボツにした輸入車も書こうかな?とは思っていますが、まあ仕事ではありませんので講釈は書かず写真のインパクト(モデルのインパクト)を感じて頂ければ幸いです。
先ずはトヨタ博物館に相応しいエントランスのこのモデル。どうやら時間によって館内ツアーもあるみたいで、ガイドさんが説明しながら回っていく方々が後ろに見えます。もちろん超がつく個人主義の私ですから(ご存じの通り)勝手気ままに回ってきましたが!!!
さて、話が遅れましたが今回の目的は2つあったんです。ひとつはタイトルの通り『ある車』を探しに来たこと、もう一つは輸入車の歴史(言い換えれば自動車の歴史)を再度見てみたいというものでした。先ほども書いたように輸入車=自動車の歴史はすでに仕事で使ってしまったこともあるんですが、まあ仕事上では思ったように書きたいことも書けないところもありますので、ここではいつものように書きたいようにいきます(笑)。
最初に登場したのはこのクルマ?というように思われるかもしれませんね(笑)。これは自動車(ガソリン車)の歴史にその一歩を(一輪を)刻んだ記念すべき
ベンツ パテント モトールヴァーゲン
ベンツ?そうなんです、自動車の歴史はメルセデス ベンツの歴史でもあるんです。俺たちが自動車を作った自負があるのか否か?今でも我が物顔で街を闊歩する(滑走する)メルセデスベンツの姿はここから始まりました(笑)。まあメルセデスベンツとは仕事上、お付き合いはあるんですが・・・・
続きましては大衆モータリゼーション、大量生産、大量消費、その象徴として語られるT型 フォード。自動車が誕生したのはヨーロッパですが、ライン生産をはじめ一気に市場を席巻したのはアメリカだったという構図は今も昔も変わりませんね。
この辺りはデザイン的に自動車というよりは19世紀の『馬車』の流れを汲んでいると思われます。馬の代わりにエンジンが引っ張る感じでキャビンはまだまだ居住性や快適性は二の次のデザインのようです。これが現在の自動車の原型となってくるのは1930年代、第2次世界大戦前夜となるようです。そんな1930年代の名車といえば
フォルクスワーゲン 38 プロトタイプ(1938)のようにヒトラー主導の下で作られたビートル。科学技術の発展と戦争はコインの裏表とはよく言われますが、フォルクスワーゲンもその生い立ちは戦争と切っても切れないものでした。
1948年のキャデラック。敗戦後のアメリカではこのビッグカーが登場しています。これを見ると敗戦後の日本人が『アメリカンドリーム』の象徴としてのアメリカ車に憧れを抱いたのはよく分かる気がします。サイズというかスケールが日本人の感覚とは全く違います。戦争の勝利国と敗戦国・・・・
映画にもなった『タッカー』もありました。アメリカンドリームという言葉もありますが、アメリカンドリームを拒む存在が現れると徹底的に叩くという保守的なアメリカの象徴的な1台ですね。
これもアメリカンドリーム、シボレーコルベット。ロンドン被れですからアメリカに思い入れはないんですが、コルベットとキャデラックだけはアメリカを感じる私です。
この2階の自動車の歴史、欧米の歴史を見てくると戦前から戦後の日本を対比すると歴史がよく分かる気がしてくる展示でした。理由・・・・あまりに規模が違いすぎる(欧米と日本)のが自動車を見るだけで如実に分かります。逆に高度経済成長、貿易摩擦、ジャパンバッシングを経てトヨタ、ホンダが世界に匹敵する自動車企業になるだけの努力も分かる気がしました。
まだまだ取り上げたい車もありますが後は写真のみフォト蔵に上げますのでご覧ください。正直、輸入車は専門なので書きにくかったんですが(笑)、後半はタイトル通りの記事と国産車あれこれを取り上げます。
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