去る11月19日で結婚15周年を迎えた我が家(よくもまあ続いたものです・・・笑)。今回はそれを記念?して和歌山県は高野山を訪ねてきました。元々は私が昨年から行った知多四国~三河新四国の巡礼の最後として、ぜひとも訪れてみたかった場所だったんですが、今回はなぜか?奥さんのたっての希望ということで、伺った次第です。お互いの罪滅ぼしだったのでしょうか・・・?
先ずは最初の写真。名古屋からは東名阪~西名阪を通って向かう道中の道すがら、天理の手前『高峰SA』にて眼下に天理市を見渡す絶好のスポットとして有名な場所で一枚撮りました。当日は快晴だったんですよね~我が家の旅には珍しく(笑)。こういう時に限って、ご近所の永遠のライバルである?@u-raさんとの富士山対決に決着をつけに行けばよかったのに・・・と思ったりもしたんですが、あいにく天理は雲の下に隠れてしまっていたんですが、何か天女?になった気分で早朝から清々しい気持ちでのスタートとなりました。
天理市に入ってから国道を一路南下して行ったんですが、高野山に近づいていくと・・・まあ大変な山道でした。道路自体はきちんと整備されていたんですが、延々と続くワインディングロードに景色を眺める余裕もなく、腕が痛くなるようなドライブが続きました。気づいたことと言えば・・・道沿いの露店で柿がたくさん売られていて、柿が名産なんだな~と感じたぐらいでした(笑)。
そして高野山頂上・・・突如現れるのが私たちを最初に迎えてくれたこの『大門』でした。本当に突如現れるので家族一同、ビックリしたんですよね。現れたのにもビックリしたんですが、その大きさにも!! 思うと今は私たちも含めクルマや電車で訪れる人がほとんど。でも昔は徒歩で延々と山道を高野山に向かっていたはず、そこへ現れる大門の雄大さに迎えられて修行者や参拝者は大きな感動を与えられたんだろうな~とは想像に難くないと思った次第でありました。
そこから大門脇を通り過ぎ、高野山の街へと入って行きました。今まで延々と山道を登ってきたんですが、突如として現れる街並みにも驚かされました。イメージで言うと街道沿いの町(名古屋でいうと東海道五十三次の有松や鳴海のイメージでしょうか?)というたたずまい。当日は紅葉シーズンということもあり混雑していたんですが、それでも私たちが考えていたような渋滞も少なく、割とスムーズに街へと入って行きました。
大門から下り坂、ここから駐車場を求めて走ったんですが、驚いたのは駐車場が無料だったこと(笑)。これ、意外でした。まあ参拝者に配慮されてとは思うんですが、高野山が観光地としてではなく、巡礼の地であるという地元の考えなのでしょうか?でも私などはすごく小さなことなんですが、好感をもった出来事でありました。
さてここからはタイムラインではなく、大門から順に並んだ名所の数々をご覧いただこうと思います。ただ、とても日帰りで回りきれる場所ではなく、本当にポイントだけしか回れなかったのが残念だったんですが、それは『次もまたいらっしゃい!!』と弘法さんがおっしゃっていると私には感じられましたが・・・・笑。
さて、今回の高野山への旅。もちろんいつもは私一人での巡礼が主だったんですが、家族(奥さん)が同行するとB級グルメツアーの様相を呈する(笑)記事にもなり、今回も『こんなお店、いつ調べたの?』というような場所へも行ってきました。私は最後の昼食での釜めししか食べていませんが、後の三人は食べる、食べる…これだけ食べて釜めしを食べるんですから偉大です(もちろんこの他にも家族は食べております!!)。
そして少し日も陰ってきた頃最終目的地の奥之院へとやってきました。ここは高野山の中でも別格な雰囲気が漂っていました。夕暮れということもあったかもしれませんが、非常に神秘的なたたずまいで参拝者に改めて高野山(弘法大師に会いにきた)感覚を思い起こさせてくれる・・・・そんな場所でした。
参道を進んでいくと両脇には企業や名家の墓碑の数々が立ち並び、総本山ということを改めて感じさせるとともに、その墓碑の数々を見学するだけで時間がいくらあっても足りない・・・という参道でした。時折、ガイドさんが団体客の説明をされていて横で思わず聞いたりして(笑)、立ち並ぶ墓碑の由来なども伺ったりしておりました。
参道をこうして歩きながら私の中で昨年の今頃、一念発起して巡礼した知多四国、そして今年実母や息子たちと巡礼した三河新四国の様々な思い出や出会いが甦ってきていました。ノスタルジックな感じもあったんですが、巡礼をやり終えた満足感や充実感が再度、思い出されたと言ったほうがいいかもしれません。足かけ一年の長い巡礼でしたから、その思いも一入だったのかもしれませんし、この幻想的な場所が私を別の場所に誘ってくれたのかもしれません。そして最終目的地の奥之院に到着したんですが、ここは撮影禁止。写真はありませんが鎮座する弘法大師にこの旅を無事に終えた報告をした私でありました。
最後に御供所にて知多四国、三河新四国の納経帳にご朱印を頂き、めでたくこの旅は本当の意味で完結いたしました。この一年は巡礼が身近に感じられた一年でしたが、何か本当の意味で『やり遂げたんだな~』という満足感というか充実感が、改めて込み上げてくるようでした。そして参道を下り帰りの駐車場へと向かったわけなんですが、その駐車場にはこんな看板があったんです・・・・。
四国八十八ヶ所・・・・笑。やはり最終的にはここにチャレンジかと思いを新たにさせてくれる看板でした。なかなか時間的にも金銭的にも(笑)難しい(本当の巡礼はもちろんですが)旅なんですが、いつかは行ってみたい、回ってみたい、そんな気持ちにしてくれる看板を目にして、新たなチャレンジを思い起こさせてくれた(巡礼だけでなくチャレンジという気持ちですね!!!)弘法様に感謝!! という最後の一幕でありました。
最後は編集後記っぽく・・・笑。先ず帰りなんですが、最近では全国的にも有名になった?東名阪:亀山~四日市東の大渋滞に遭遇しました(笑)。当日は20:00過ぎにゲートを通過したんですが、その時点で25キロの渋滞・・・・思わず亀山SAにあったETCゲートをくぐり、鈴鹿経由で国道23号線から名古屋へと向かいました。第二名神が開通してから、伊勢道+西名阪+第二名神の合流から名古屋へ向かいこの道は、常に大渋滞を引き起こすようになり、ここを通るのは(この方面に行くのは)難しいな~と敬遠してしまうこともあるんじゃないかな~と、道路ができて観光客を当てにしている地元などは、逆効果なのでは?なんて感じたりする渋滞でありました。
写真は鈴鹿で食べた丸源ラーメンの肉そば(ネギのトッピング付)。チェーン店だと思うんですが、意外に美味しかったです。ただ子どもたちの食べた塩ラーメン、味噌ラーメンにはクセがあり好みが分かれそうなんですが・・・(塩ラーメンは磯の香りが強い、味噌ラーメンはゴマの味が強い)。
高野山は場所柄、年配の方が多いと思っていたんですが意外や意外(笑)若い人たちが多かったです。昨今は歴史ブーム(歴女なる言葉までありますが)ということなのか、女性のグループやカップルが多かったのも印象的でした。まあ我が家もカップルだったんでしょうか?熟年カップル?
当日は携帯百景=Twitterでも同時中継?していたんですが、あれは意外に私には合わないと反省もしました。こう参拝というか旅に集中できないんですよね~。こう『送らなきゃ!!』という思いが強くて。ですので今後の旅では中継はほどほどに?という感じにしていこうと思った次第です。
最後なんですが、この一年の旅を通じてあらためて感じたことを一つだけ。
普段の生活の中で、人間って弱いものですから(特に私などは・・・笑)、ここでサボっちゃえ~とか、誰も見ていないからいいか?とかあると思うんです。それとは逆に、こんなに頑張っても誰も見ていないからな~とか、地味な仕事だよな~とか辛い場面もあったりします。でも私が思うのは『必ず誰かが見ている』ということ。別に見られていることで評価を期待するとか、評価されたるためにやるとかではなく、何か後ろから背中を押してくれる存在がある(いる)ということなんです。
実は私も今回の一年の旅。そんな思いが自分の中にあったような気がしています。最初は何気なく巡礼していたんですが、巡礼者は同行二人と言われ、巡礼者の後ろには必ず弘法様が一緒に巡礼してくれている・・・と考えられています。私もいつの間か誰かに背中を押されて(誰かに見守られて)この旅をしていたような気がしています。それは弘法様なのか?魔女なのか?分かりませんが(笑)、弱い自分をいつも見守ってくれている存在がどこかにある・・・とチョット宗教っぽいですが感じたりしました。
こんな感じのシリーズ完結編。今回で本当の区切りとなりました。あらためて一年以上の連載にお付き合い頂きました全ての方の感謝いたします!!! そしてまたいつか、新しい旅ができればいいな~、そしてここでご紹介できればいいな~と考えています。重ねて皆さんに感謝します。有難うございました。
[いいですね] 一年の締めくくりとして思い出深い旅ができて良かったですね。
魔女もさぞかし喜んでいることでしょう。(▼∀▼)ψ
投稿情報: @u-ra | 2009/11/29 08:28
@u-raさんへ
この旅は始まった当初から@u-raさんとともにあった気がしています(笑)。今回はあまりに天気がよく富士山決戦に行けばよかったかな~とも思ったんですが(だって我が家は富士山の晴れに恵まれていませんから)、なぜか弘法様には恵まれているようです・・・笑。
今年もこのネタで締めくくりとなりそうですが、また新たなチャレンジを探さないと!! と思っています。誰かのスポーツクラブみたいにね(笑)!!
続いていますか?
投稿情報: 森の人 | 2009/11/29 19:19