先日(6月11日、日本では12日)、アップルのWWDCにて次期OSである『iOS6』が発表されました。新たに様々な機能が加わったiOS6。サポートも3GS、4、4S、そしてiPad 2や第三世代など、ヴァージョンアップにより最新のOSが無償で提供されるアップルのエコシステム(というのだろうか?)は、やはりAndroidとは一味違う(とプレゼンでも言われていましたが)とにわかユーザーである私などは思ってしまったりします(笑)。
そんな中で仕事柄、私が注目したのは新しいアップル独自の地図サービス『Maps』でした。従来はGoogleマップを使用していたんですが、新たにアップル独自の地図サービスを展開するというアナウンス。そして今までは地図に搭載されなかったナビゲーション機能(Androidにはあるそうなんですが)も発表されました。
もうひとつは『Eyes Free』というもの。これは車のハンズフリーをイメージすればいいのですが、音声認識アシストの『Siri』を車載のスイッチを通じて車内で使えるようにするシステムの様で、メルセデスベンツ、BMW、アウディ、トヨタ、ホンダなどと開発中で1年以内には市場に投入されるとのことでした。
なるほど、この『Eyes Free』というシステムは、例えば既存のメルセデスベンツやBMWなら写真のように、マルチファンクションステアリングにある発話やTELスイッチを使ったり、アウディならMMIのスイッチを使ったりすれば、新たな車のデザインを変更することも無く、スムーズに既存の車種にも流用できそうです。
そして何より注目は車載のナビゲーション(を含めた情報システムなど)がiOS6にとって代わってしまうのではないか?そんなことも感じました。例えば車載のナビゲーションは機種により変わってきますが、地図の更新は専用のソフトやサイトを使わなければ(購入しなければ)なりません。またHDDのミュージックサーバーにCDを入れたとしても、このデータを買い替え時にもう一度、HDDから外に出す機能はありません。もちろん検索データも更新しなければ購入時のまま。この弱点がiOS6では全て解消されるんです。地図は最新、ミュージックサーバーはiOS内のミュージックやビデオアプリが使え、検索も最新、音声入力はSiri、Bluetooth接続など書き始めたらキリが無くなるほど(笑)。
そんなことを考えると最近の記事でスティーブ・ジョブスは『iCar』を作りたかったな~んて話も、実は現実的に起こったのでは?とも思えますし、何よりiPod+iTunesで音楽業界を変えてしまったアップルが、今度は自動車産業を変えてしまおうというというマーケットの軸足を変える野望も見えてきたりします。
実は・・・・こんなことを考えながら昨日の帰り道、ふとクルマの中でもう一つ気が付いたことがあるんです。それは既存のナビゲーションのディスプレイでした。このiOS6を使って車載する場合、iPhoneのディスプレイでは小さく、iPadのディスプレイでは大きすぎ(笑)なんです。車載のナビゲーションは1DINのフリップアップモニター付きか2DINのモニターが一般的。どちらもiPhoneとiPadの中間ぐらいの大きさ。そう思うと、これも言われてきた次期iPhoneのディスプレイの大型化、もしくはiPad mini(あえて iPad 2DINとでも呼びましょうか・・・・笑)の発売が、これも現実味を帯びてきたのでは?とも思ったんです。
iPhoneやiPadのディスプレイに関してはジョブスが相当なこだわりを持っており、なかなかディスプレイサイズを変えることはアップルにとっても勇気のいることだと思うと、今回のiOS6で自動車との連携からディスプレイサイズを変更するハードルが一気に下がり、iPad 2DIN(2DINサイズのiPhoneは考えにくいので)の登場がiOS6の登場とともにやってくるのでは?これでした(笑)。
次期OSであるiOS6に関しての楽しみも大いにあるんですが、次期2DIN iPad or iPhone(iPhoneは現実的に難しいか?)の発表も楽しみな今回の自動車と iOS6というニュースでありました!!!
最近のコメント