さて狂想曲と名付けられた『チャレンジの秋』シリーズの第2番です。今回は愛知県のお隣、静岡県浜松市へと行ってまいりました。名古屋からは名鉄本線で終点の豊橋へ、ここからはJRを乗り継いでおよそ1時間半ほどで浜松駅に到着します。前回にも書きましたように、今回はいつものようにマイカー探訪を取りやめ、ローカル線での探訪にしてみました。秋の大型連休、日曜日ということもあって渋滞を避けた訳なんですが、やはり座っていて目的に着く楽さ(笑)を改めて感じた次第です。それはこんなところにも表れていたりします・・・・
ローカル線といえば駅弁なのかもしれませんが、私にはこれで十分でした(笑)。ちなみにこれは午前中の写真です。
今年は東の盟友にもお話ししたように、見知らぬ競馬場に行ってみたいということを書いていました。例えば東京競馬場や福島競馬場、大井競馬場などの関東遠征を考えていた訳なんですが、不意にこんなニュースを目にしたんですよね。
『船橋オート』が廃止
昨今は地方競馬だけでなく、競輪場も廃止されるところが多くなってきましたが、オートレース場もそんな波に飲み込まれることとなったようでした。あのJRAでさえ、売り上げ減に悩みあれやこれやの施策を講じている訳ですから、地方公営競技も厳しい状況に直面していることは言わずもがなです。
ところで私、普段はJRAの馬券公開を恥ずかしげもなく(厚顔無恥とも言いますが)書いている訳なんですが時折、競艇場や競輪場の探訪記も書いたりしています。そんな中で『オートレース場』という探訪記を書いたことがない(行ったことがない)ことを、この記事を通じて気が付かされたんです。それでチャレンジの秋ということで今回は・・・・
浜松オートレースにチャレンジして来ました!!!(何というわかりやすい展開か)。
JR浜松駅を下り、ここからは駅のバスターミナルからの無料バスが発着、レース場までは兵たちと相席でバスのひと時を楽しみました。
いつも公営競技の無料バスに乗ると思うんですが、一つ目は年齢層が高いということ。これは先日の常滑競艇場の時もそうだったんですが、完全に私は小僧(笑)に見えてしまいます。二つ目は兵たちの会話なんですが、当たり前なんですが『○○は昨日、やりやがって着外だわ(笑)』とか競馬でいう騎手の名前が飛び交うんです、しかも叱咤しながらも愛情を込めて。競艇、競輪、オートとも人が操る=人が主体な訳で、競馬では騎手の前に競走馬(その名前)があり、そこが人主体の公営競技に向かう兵たちの愛情が溢れるように感じられる私の印象のように思えます。
そして・・・・到着しました!!! ちなみに開催日ですが入場料は無料となっていました。外では専門誌も売られていたんですが、兵たちは買うこともなくレース場の無料出走表をそれぞれ手に持って、ゲートをくぐっていました。場内はというと・・・・いかにも薄暗い公営レース場ならではの雰囲気(ここからは写真はありません)で、来たよな~という思いに駆られる私でした。
これがレース場です。奥に見えるのがスタートラインです。全く予備知識もなくレース場に行きましたので、最初は見るだけで、レースと出走表からどうやって予想しようか(買おうか)と見学者になっていました(笑)。スタートにハンデがあるとかも知らなかった訳ですし、式別も知らなかったので。まあ、それでも競馬に準えて予想すればいいかといつもの馬券を買うように考えてみようと予想を始めました。ただレースは8頭立て(笑)で2連複、3連複は取って損の配当が並び(絞れば大丈夫なんですが)、私は今回こんな買い方で挑みました。
いつものように軸の複勝と2連単の3車ボックス買いです。これで儲けようとは思いませんが(そうなの!!!)遊んで帰れるかな~というものでした。写真は人生初のオート車券だったんですが結果は・・・・1着、3着で複勝は的中しましたが元返しという華々しい(いつも通りの?)デビューを飾りました。
オートバイが走るということもあり、レースはさながらサーキットにいるようでした。競艇場もボートですからエンジン音がけたたましく、そこはどことなく似ていました。そんなレース場ですから競馬場や競輪場のようにヤジが聞こえることもなく(笑)、レース後は淡々と次のレースに向かう兵たちが印象的でした。
まあこんな感じで取ったり取られたり(取られたことの方が多かったのでは?)、メインスタンド食堂でチャーシュー麺を頂いたり、場内をウロウロしたりと浜松オートレース場を満喫(レース場は満喫できたけど車券は???)してきた一日となりました。
そうですね~初オートレース、初浜松オートレースの印象ですが・・・・
やはりどこの公営競技場でも書くことなんですが、施設の老朽化というか整備されていないということが最初の印象になります。もちろん売り上げ減で整備に手が回らないということもあると思うんですが、綺麗な競技場でないと人は集まりにくい、集めるための施設整備にはお金がかかる、売り上げ減でお金をかけられないという負のスパイラル、これが船橋オートの廃止に至る状況だったということは記事でも目にしたんですが、ここが公営競技の難しいところだと今回も施設を見て実感しました。
また入場者の高齢化(若いお客さんが増えない)も公営競技が存続していく問題点であることも、今回も感じました。浜松オートレース場は意外に若いお客さんや家族連れも多く、そのあたりはチョット印象が違ったんですが、行きの無料バスの車内などを見るとやはりその傾向は強く、若い人がやってくる何か(SMAPの森君だけではつらいですから)が必要なのかもしれません。それは施設の整備というか『明るさ』ということを私はいつも感じるんですが。
そんな浜松オートレース場(公営競技)だったんですが、それでも私がインターネットでJRAの馬券を買う、中京競馬場で馬券を買う以外に『行ってみよう!!!』と思わせる理由は、先ほどの『明るさ』ではなく『暗さ』を求めるというか、今は死語になりつつある『賭博場』、『鉄火場』に身を置きたいという願望だったりもする訳なんです。ギャンブルをやる後ろめたさというか(笑)何というか、それを体感できるのが私の中では洗練されたJRAの施設ではなく、こういう場だったりしています。そして兵たちに揉まれて一喜一憂する、それが次のJRAの馬券に生かされる???というか、リフレッシュの場だったりもしています。
帰りは浜名湖名物『うなぎパイ』をお土産にビール片手にローカル線で帰路に着きました。このローカル線の旅、一番いいのは道中にビールが飲めることなのかもしれません(それが一番でしょ!!!)。そんな狂想曲第2番、浜松オートレース場探訪でありました!!!
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