毎日、暑い日が続いております名古屋(だけではないですね)。今年は梅雨明け=夏のスタートが早かったので例年、私が使う『7月は始まっていく夏、8月は終わっていく夏』の始まりが非常に長い(非常に暑い)気がしています。
そんな夏の探訪記、今回は愛知県春日井市にお邪魔してきました。他府県の方への毎度の拙い説明ですが、春日井市は名古屋市のベットタウンとして発展(高蔵寺ニュータウンなる街がその象徴か?)した街というのが大きなイメージ。また王子製紙の大きな工場があったり、名古屋と岐阜を結ぶ交通の要だったり、東名高速の春日井ICもあったりと、名古屋市の周りでは比較的大きな都市です。調べてみると出身者は小野道風から松井珠理奈(SKE48)までバラエティに富んでおります(笑)。
そんな春日井市を今回は訳あって探訪することになったんですが、先ずは名所旧跡ということでここを訪ねてきました。
春日井市を代表する『密蔵院』です。ここは重要文化財に指定されている『多宝塔』という建立物が有名だそうで、建立は室町時代ということでした。
愛知県にはこの『多宝塔』という建立物が全国でも多く建立されているということで知られているようです(私は初めて知りました)。そういえば三河四国八十八ヶ所巡礼でも知立神社(知立市)、大樹寺(岡崎市)などで見た記憶が甦ってきたりも・・・・。
そんな今回の『多宝塔』はこちらです。
当日の午前中は曇りがちだったんですが、むしろその曇りにこの『多宝塔』の色は映えていたように思います。写真でも独特の色合いが見て頂けるかとも思います。こういう建立物、色合い、侘び寂び、枯れた感じが華やかさとはうらはらに、魅力的に思える年代(むしろ元々の性格かも・・・・笑)となってきたのでしょうか?
今回は展開が早いです(笑)。次は春日井市で一番美味しいと評判の『らーめん専門 つじのや』さんでのラーメン探訪。看板にはつけ麺の文字もありますが、味噌ラーメンがメインのようでした。開店は11:30で、私も次の用事(メインイベント)があったため万が一、行列で遅くなってしまうことを恐れ、11:00には到着していたんですが、すでに3人の方が並んでいました。
開店時間には10人ほどになっていたでしょうか。そこからカウンターの席(15弱ぐらいだったかな)はすぐに埋まり、みるみるうちに周りの待合の席も満席になる盛況ぶりでした。私はここで『辛みそラーメン』を頂きましたが、周りの方は『豚めし』もオーダーされるのが通のようでした。『豚めし』はのぞき見すると(笑)チャーシューの入ったご飯のようでした(未確認)。
味は濃厚味噌のスープでしたが、ドロッとした感じはありません。毎度のことながら一滴残らず飲み干してきましたので!!!どこかのどごしをサラっとさせる隠し味があるのでしょう。大変美味しかったラーメンでありました。
さて・・・・
今回の探訪記のメインイベント、キッカケとなったのは『高校生』なるキーワードでした。先日も記事にしましたが我が家も高校3年生、1年生という夏が(夏休みが?)最も人生で楽しい(笑)時期を迎えた子供たちがいます。まあ、一人は受験生なんですがようやく最近は自覚が生まれてきたのでしょうか?夏休みにしては制服で学校に、図書館に、オープンキャンパスに出かけたりと、それらしく受験生にはなって来ました。
そんな高校生の夏、私はふと夏の探訪記、アクティブな夏、この言葉に相応しい探訪記を書いたことがないのでは?そんなことに気がついたんです(毎度、気がつくのが遅いですが)。それは・・・・
高校野球
(笑)これで今回のタイトルの謎が解けたと思います。夏といえば様々なイメージ、キーワードがあるんですが、その中で最も夏を表す言葉の一つ、高校野球というものを書いたことがないということに気がついたんです。高校野球は、もちろん自分が高校生の時も応援に行ったことはありません。ただ、今行われている高校野球のメインは3年生であり、奇しくも我が家の長男と同い年、そんな球児の姿を見ることで我が家の息子とダブって、思い入れを持って観戦できるのでは?そんな思いつき(笑)から、今回の探訪記のテーマを決めました。
それで高野連のサイトから今の試合状況を確認してどの試合を観戦しようか?シード校(愛知には甲子園でも有名な高校がありますので)が面白いかな?それとも?とある高校を探してみると・・・・驚いたことに私の母校であり、長男が通う高校が勝ち残り、3回戦を行うことを知り、『これは運命かも!!!』とニヤリとしながら、母校の、長男の高校の応援を兼ねた観戦に、この春日井市へとお邪魔した次第です。
まず最初に私がなめていたのは高校野球人気でした(笑)。ローカルな高校の試合なんて人はいないとタカをくくっていたんですが、駐車場に入るまで大渋滞。これはよくよく考えてみると納得できることで、学校関係者、父兄、OB、地元の少年野球チームなど、その高校の野球部関係者だけでもたくさんの人、それが両チームな訳ですから、ここに母校の応援とはいえ私のような観客も来るわけで、渋滞(賑わう)に決まっていました。これは甘かったです。
試合開始が若干、遅れていたためプレイボールには間に合いました。そうそう、この高校野球(地区大会)の観戦、もちろん入場料がいるんですがオフィシャルには発表されていないみたいなんです。なぜかは分かりませんが。それで今回はこんなものをお見せします。
愛知大会の入場券です。大人は600円なんです。チョット豆知識(笑)
スタンドの入口では野球部の関係者(父兄というよりはお母さん)がうちわやアイスコーヒーを配っておられました。当たり前ですが・・・・同い年ぐらいなんだろうな~(笑)という妙な気分。我が家も野球部だったらここにいたんだろうな~そんな感覚でした。
実は今回の高校生なるキーワードのもうひとつのキッカケは最近のコンビニでの出来ごとにもあったんです。夏(夏休み)ということで、近所のコンビニにも高校生のアルバイトが増え、日焼けした初々しい顔で対応してくれる場面が多くなりました。拙いレジ打ちなんですが、それでもそんな姿を見ると我が家の高校生と姿がダブって、こちらが妙に気を使ったり、笑顔だったり(笑)するとことがあり、そんな高校生の夏を見てみたいなということも今回の思いの中にはありました。要は『高校生の姿を親の目で見るようになった』ということでしょうか?
えっ?それだけ年をとったということでしょ!!!
そうかもしれません(笑)。でも今までには気がつかなかったのかもしれませんね、親の目というものを(親の自覚もあまりないので・・・・子供ですから私も!!!)。
さて毎度、話がそれましたね(笑)。いよいよプレイボールです!!! 夏の高校野球、つきものは炎天下でしょうか?とにかくジリジリという言葉が相応しい暑さでした。それがどれほどの暑さかと言えば、カバンに入れておいた iPhone の画面に『高温注意』なる警告が出るような暑さ。みるみるうちに汗が吹き出してくる、そんな暑さでした。それでもスタンドは大声援、選手の一挙手一投足に歓声とため息の?連続でした。OBや後輩、生徒や父兄の方々は元気いっぱいに声援を送っていました。
試合は我が母校が初回からピンチの連続で、見ていてハラハラドキドキばかりでした(笑)。スタンドからはコアなオヤジ達やOBが叱咤の言葉も投げかけていましたが、私も最初は素人ながら『ここはこうすべきなのでは?』、『ここはこうじゃないだろう?』などとも思いながら見ていたんです。でも、そのうちに今回の私の根底にあった
我が家の息子(長男)なら、ここでどうするんだろうか?
そんな思いに変わってきたんです。もちろん、こんな大舞台を経験したこともなく、この暑さもあり平常心を彼は保てるのだろうか?とか、いやいや親に似て(私の方ではありません・・・・笑)度胸があるから切り抜けるかも?と親の視点で観戦している自分に気がついても来たんですよね~。いわば選手ひとりひとりが長男にダブってきた、そんな観戦に変わってきたんです。
結果は5回コールド負け。最終回にやっと意地を見せてくれた母校のナインでしたが、残念な結果に終わりました。最後のバッターはキャッチャーフライだったんですが、ゲームセット直後はバッターボックスにうずくまっていたのをナインが抱き起こし、最後の挨拶に向かわせたのが印象的でした。
これで彼らの(野球部3年生の)夏がを終わりました。これからは我が家の長男と同じ受験生(ライバル)となります。日焼けしたこのライバルは長男にとっても手ごわいライバルとなることでしょう。たぶん長男は不戦敗になるかも(笑)?
私にとっては今回の高校野球観戦、母校というよりも長男の同級生(同世代)を見られたことをホントに良かったと思っています。また自分の中に芽生えていた親の目を再確認できたことも良かったのかな?そんな風にも感じています。
帰ってから顔を合わせた長男が『負けたみたいだね』とつぶやき、『コールド負けだったけど父さんはいい試合を見せてもらったよ』と話をすると、クールな長男がたぶんニヤッとしたように見えました!!!
まだまだ始まっていく夏が続きますが、ひとつの夏の終わりを体験した今回の探訪記であります!!!
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