さて後編です(笑)!!! 先ほどは東海道の有松を歩いたんですが、この有松は五十三次の宿場町ではなく、合宿とされる場所で、知立と鳴海には距離がありますので、その間に出来た宿なんです。ただ、知立からはかなり距離があり、ほぼ鳴海と同じ(名鉄では、有松~左京山~鳴海)と考えていいかもしれません。
そんな距離を有松から鳴海へ、東海道を通って歩いてみました(地元の方は結構、距離がある?いえいえそれぐらい歩きなさい!! どちらでしょうか・・・・笑)。この鳴海という町、私にとっては思い入れの深い町なんです。というのも、幼少(でもないか?)・・・・10歳の頃まで近くに住んでいたこともあり、生活圏の駅がこの鳴海だったんです。それからおよそ35年(笑)、町はどう変わっているのかな?そんなことも今回の探訪では興味深いことでもありました。
有松から鳴海宿へ、最初に出迎えてくれるのはこの『平部町常夜灯』でした。左京山に近い場所に設置されていて、ここから鳴海宿が始まります。旅人の安全祈願、そして宿場への出迎え、様々な意味があるそうなんですが、やはりこの常夜灯を見ると旅人は、ホッと一息ついたことでしょうね(笑)。私も有松から鳴海へ、ホッと一息つきました(それだけで!!!)。
久し振りに故郷に?帰ってきた感じもあったりするんですが、改めて最初に思ったのは『こんなにお寺が多かったっけ?』こんな印象でした。数多くのお寺が街道沿いにあり、『東海道 鳴海の宿 十一ヶ寺巡り 朱印請所』なるものも設置されていました。知多四国のように鳴海のお寺を巡る旅も出来るようになっているんでしょうね~。今回は出来なかったんですが、またチャレンジしてみようか!! という、こういったものがお好きな私の食指を動かす一つでした(笑)。それにしても瑞泉寺山門の屋根・・・・何かに似ていませんか?金の鯱ほこ?私もそう思いました(笑)。
これはどうやら銭湯?だったような『上州 草津温泉』と名された建物。今は廃業されているようなんですが、そこの貼り紙には・・・・猩々の湯と呼ばれていたとあったんです。猩々?と思われかもしれませんね!!! この猩々は鳴海では欠かせないもので、大きな赤鬼?が子供たちを追いかけてくる(そんな思い出かな?)恐ろしいもので、お祭りには出てくるんです(Wikiリンク参照)。子供の頃は、この猩々を段ボールで作って鬼ごっこをよくやっていた思い出もあります。そんな猩々という言葉を久し振りに見て、懐かしいな~と思ったりもする鳴海探訪ともなりました(意外に可愛い面もあります・・・・笑!!!)。
そんな鳴海宿の中心街にはこんなクランク(シケイン・・・・笑)があるんです。東西から撮った写真を載せたんですが、ほぼ直角に街道が曲がっているんです。これはなぜ?・・・・私の小学校の記憶に残っているのは・・・・F1もそうですが、シケインはスピードをわざと落とすために作られていますよね。この街道にあるシケインも戦になったり、この先にある鳴海の本陣が攻められた時に、攻め込む軍隊のスピードが落ちるようにと作られた、そんな風に記憶しています(記憶違いだったらゴメンナサイ・・・・えっ?調べてから書けって?)。
そしてここが鳴海宿の本陣跡、チョット寂しい感じもするんですが、ここがこの宿場町の中心地だったようです。鳴海宿の街道沿いは、先ほどの有松とは違って江戸の情緒が残るというよりは、下町のイメージが強い場所。東海道を感じるには有松の方が、より宿場町っぽい風情があるんですが、街道沿いの町が長くあり、やはり隆盛という点では鳴海の方が宿場町だったんだろうな~と感じられると思います。
そしてここが西端である丹下町常夜灯、鳴海宿の終わり(始まり)の場所となっています。ここからは東海道が笠寺観音を経て、熱田神宮、宮宿へと向かっていきます。鳴海の中心街からは結構、距離があるんですよ(笑)。私は最初、道を間違えたのかな?と不安になったくらいですから。でも、それだけ宿場町が長かったという表れでもあるんですよね?
そんな鳴海宿の中心街には芭蕉最古の供養塔や、桶狭間の戦いの激戦地の一つである鳴海城跡があったりもします。鳴海城跡は綺麗に整備されていて、私のイメージする鳴海城跡は殺風景な?記憶もあったんですが、ぜんぜん違っていました(笑)。そして最近になって、こんなものも復元されていました。
これは鳴海宿の高札場というもので、様々な案内(人足の駄賃やルールなど)が書かれており、宿場町ならではのものということだそうです。こういったものを見ると、宿場町の雰囲気も伝わって来るようですよね?
そんな鳴海の旅を終え、名鉄の駅に向かったんですが、ここも有松の駅同様に再開発され(高架となったため)、昔のイメージは全くありませんでした。ただ駅の北側には昔の名残も残っていて、私にとっては今の駅舎より、こちらの風景の方が原風景ということで、殺風景なんですが(笑)載せました。もう一枚の写真の方なんですが、昔はこの辺りにお店があって上にタンクがありオレンジジュースがグルグル回っている販売機があったんです。それを紙コップを出して、一杯10円だったかな~それぐらいのお金で飲むことができたんです。私にとっての鳴海駅というと、この思い出が一番だったかな(笑)。それと神社(木が生い茂っている当たりです)の前には屋台というか、お店が道路沿いに並んでいて、よく駄菓子やおもちゃを買ってもらったかな~という記憶も残っています。チョット、街道巡りとは脱線しましたが・・・・(毎度です!!!)。
脱線ついでに・・・・街道沿いには多くのこんなものがありました。水準点(笑)!! 普段はあまり目にしないというか、これも歩かなければなかなか見つけることは出来ないもの!! すごく子供心のお宝発見というか、探検熱が甦って来るような、チョットした発見でもありました!!!
今回は有松~鳴海を巡る東海道五十三次の旅。歩かなきゃ!!! という思いのみで出発したんですが、意外に面白い旅となりました。特に鳴海では童心に帰って?というか、懐かしい思い出が数々甦ってきたりして、こちらもタイムスリップした気がしています。先ほどの有松編ではないんですが、ゆっくりとした感覚、時間を過ごす・・・・これはチョットいいかも?という思いもありますし。今年はこれがキーワードなのかな?な~んて思ったりもする、私のお正月のひとコマでした!!!
森の人、街道をゆく・・・・シリーズ(連載)になるかどうかは、今のところ未定ですので(笑)!!!
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